知人に勧められてオアフ島のWaipahu(ワイパフ)にあるHawaii's Plantation Village (ハワイ・プランテーション・ビレッジ)に行ってきました。かつてハワイ産業の中心であったサトウキビ農場で働いていた移民が暮らしていた家を移築した博物館になっています。約200年前、キャプテン・クックがハワイ諸島を発見すると、ハワイ王朝と西欧諸国との交易が始まり、サトウキビや白檀の輸出でハワイ王朝は発展していきましたが、疫病といった悪い病気も蔓延して人口が減少してしまい、国力が衰退していきました。そこで農場の働き手として1823年に中国から最初の移民を受け入れて以来様々な国の人々がハワイへやってきたのです。
タロイモ畑に囲まれたビレッジの中には中国、ポルトガル、日本、プエルトリコ、沖縄、韓国、フィリピンと移民の歴史順に家が並び、それらの家にはそれぞれの国の特徴があって、今もそこで人々が暮らしているようなタイムスリップをした不思議な気持ちになりました。ハワイ王朝と明治政府に深いつながりがあったので、日本人移民の数が圧倒的に多く、それが今のハワイに日系人の文化が深く浸透した理由なのだと理解できた気がしたら、『ん!?』ここにある家の料理って『ハワイの食卓』で紹介してきた料理?? 一番最初に紹介したPortuguese & Beans Soupはポルトガル。Mochiko Chicken や Shoyu Chickenは日本で、Chicken Long Rice は中国! それぞれの国の食文化がハワイの風土とミックスして現在にいたっている事実を身体で感じてしまいました。
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今回の材料 |
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材料を切ります |
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大きなボールに切った材料と調味料を入れて混ぜ合わせます |
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炒めます |
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材料に火が通ったらできあがりです |
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ビレッジにあった各国の家の料理の中で、まだ紹介していなかったのが韓国。ハワイではKorean BBQ(コリアンバーベキュー)はローカルスタイルレストランのプレートランチ で最もポピュラーなメニューで、バーベキューにも欠かせない定番です。今回は、先月の『ハワイのスーパーマーケット』で紹介したPalama Marketで牛肉のRib-Eye (ロース:赤身薄切り)を買って、ハワイ在住20年の韓国人の友人から教わった『プルコギ』を作りました。
材料:
(2〜3人分) |
牛肉(Rib-Eyeまたは赤身薄切り) 300g、
玉ねぎ 半個、ニンニク 2片、
生姜 ゴルフボールの大きさ1個 |
調味料: |
しょう油 50cc、酒 50cc、
サラダ油又はオリーブオイル 大さじ2、
ごま油 大さじ1、みりん 大さじ1、砂糖 大さじ2、
蜂蜜 大さじ1、塩 小さじ1/3、コショウ 少々、
白ごま 大さじ1 |
1. |
薄切り肉を食べやすい大きさに切る |
2. |
玉ねぎは皮をむいて薄切りにする |
3. |
ニンニク、生姜は皮をむいて細かく切る |
4. |
大きなボールに1、2、3と調味料を入れて良く混ぜ合わせる |
5. |
保存容器に入れ、冷蔵庫で2〜5時間保存する |
6. |
フライパンを温めて、容器から5を出して炒める |
7. |
火が通ったら味を確認してできあがりです。
味が薄ければしょう油を少し足してください。 |
プレートランチ風にご飯とポテトサラダを盛り付けてみました。日本のスーパーでRib-Eyeを見つけられない時は脂身の少ない薄切り肉を使ってみてください。
ハワイの青い空を眺めながら、プルコギプレートランチを食べている自分の姿を想像してみてください。これこそパシフィックリム・クイジーンの醍醐味です。 |