アラワイ運河沿いのコミュニティー・ガーデン。遠くにワイキキのコンドミニアム群を望む |
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日本は少しずつ朝夕が涼しく過ごしやすくなったと聞いていますが、いかがでしょうか。 「常夏の島」と呼ばれているハワイの夏はたしかに暑いですが、貿易風が海や山から吹くとエアコンをつけなくても涼しく過ごすことができます。湿度も高くないので部屋の中でじっとしていても汗が噴出すこともなく快適な夏を満喫できます。但し、直射日光はジリジリと熱く肌が焼ける音が聞こえてきそうで、日焼け予防をしっかりして出かけるところは日本と一緒です。ローカルの人たちも日傘をさして歩く人を見かけますが、日焼け予防以前に光線があまりにも熱いので少しでもブロックしたいという気持ちの表れだと思います。
湿度が少なく空気や海が綺麗なので、お年寄りから小さな子供まで誰もが心地よく感じられるのが、「パラダイス」と呼ばれるのかもしれません。日本で喘息やアトピーなどのアレルギーで苦しんだ人たちがハワイに来て元気に生活している話をたくさん聞きます。それだけに自然環境に関心をもって生活しているので、体調が少しでも良くなるように食べるものに気を使っている人もたくさんいます。オアフ島ではファーマーズ・マーケット(朝市)が開かれていることはハワイの食卓の「オープンマーケット」の時にご紹介しましたが、買うのではなく自分達で作っている人たちもたくさんいます。
ワイキキ周辺はコンドミニアムばかりで家庭菜園ができる庭がありませんが、アラワイ運河を渡ったところにアラワイ・コミュニティー・ガーデンがあります。ここではホノルル市から土地を借り受けた人たちが、割り当てられた区画で思い思いの野菜や花を育てています。月に一回のミーティングがあって協力して美化活動をしながら、有機肥料を作って無農薬に挑戦して安全な野菜を作っています。
知ってました? パイナップルってこういう風に実がつくのって? |
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土地を借りている人たちは米国人だけでなく日本、台湾、韓国、ベトナムなど様々な人たちがいて、それぞれの国の野菜を発見できるのがユニークだと思いました。台湾人はクウシン菜、チャイニーズ・ブロッコリー、チンゲン菜、つるむらさき。韓国人はヨモギ、ベトナム人は春菊、ニラなどを育てています。ハワイ在住4年になる友人が借りている畑にはバジルやローズマリーといったハーブから大根、ネギ、かぼちゃ、オクラ、トマト、胡瓜といった日本の台所に欠かせない野菜にパイナップルとパパイヤが大きく実っていました。友人は違う国のレシピを教えてもらえるのがとても楽しいと言っています。
暖かいハワイでは植えた苗はあっという間に生長するので一年中野菜や花を楽しむことができます。畑は午後から夕方にかけて手入れをする人たちで賑わい、お互いに育てた野菜や花を誉めたり、育て方を教わったりとまさにコミュニティーです。
みなさんもワイキキに来た時に見学してみてはいかがでしょうか?徒歩ならアラワイ通りをマッカリー方面に歩いて橋を渡って30分くらいで着くと思います。The Busはクヒオ通りから4番でカピオラニ通りからユニバーシティー通りに曲がる手前が近いでしょう。コミュニティー・ガーデンはマキキ、マノア、ダイヤモンドヘッド、モイリイリなどアラワイ以外にもたくさんのあるそうです。
我が家の今夜の食材は友人から分けしてもらった無農薬で育てた野菜をいっぱい使った栄養万点のメニューの予定です。安心して食べられることが最高の贅沢だと心から思っています。 |