毎年11月の第三木曜のThanks Giving Day(感謝祭) の祝日が終わるとハワイはクリスマスカラーに変わり始めます。ホノルル・ハレ(市庁舎)の前にはハワイらしく裸足の大きなサンタクロースが登場し、夜になると巨大なクリスマスツリーとともにライトアップされます。ショッピング・モールはサンタクロースと一緒に写真を撮ったり、キャンディー・トレイン(お菓子の列車)が小さな子供たちを乗せて走ったり、一年で最も賑やかで華やかな季節を迎えます。サンタクロースは長袖の赤い服を着ているのでハワイではちょっと暑いでしょうが、笑顔で子供たちと一緒に写っています。一戸建ての庭やコンドミニアムのラナイ(ベランダ)にも赤や緑の電飾が飾られ、街中でホリデー・シーズンを盛り上げていきます。
また12月はショッピングの季節でもあります。米国では一年間お世話になった人にちょっとしたプレゼントを贈るのが習慣になっているので、週末のショッピングモールは大勢の人で賑わいます。プレゼントはチョコレートやキャンディーの詰め合わせといったあまり高価な物ではありませんが、お中元とお歳暮が一緒になったようなものと思ってください。
プレゼントを買ったら次はパーティーです。キリスト教の信仰が厚いのはご承知だと思います。Thanks Giving Day(感謝際)に家族が集まって一年間の収穫を神様に感謝しながらTurkey(七面鳥)やパンプキンパイを食べる習慣があって、翌月のクリスマスも同じメニューまたはチキンやローストビーフ、デザートにはアップルパイを食べる事が多いそうです。けれど、太平洋の真中にあるハワイは米国の習慣だけでなくハワイアンや移民の文化が混ざっているのでクリスマスの定番といったメニューはなく、これまで『ハワイの食卓』で紹介した料理がスタンダードになっているようです。ローストチキンと一緒にアヒポケやロミロミサーモンなどのルアウ料理からチキンロングライス、モチコチキン、スシなどアジアンテイストと様々です。
週末はそういった料理を持ち寄ってPotluck Partyが開かれます。庭になっている青いパパイヤで作る「グリーン・パパイヤサラダ」、外のバーベキューコーナーで豪快に作る「魚の蒸し焼き」や「ガーリック・アヒ」。どれもローカル・ハワイの料理です。デザートは手作りのケーキか冷凍食品のパイをオーブンで焼くそうです。日本の定番「イチゴのショートケーキ」は暖かいから溶けてしまうのでしょう、お店で売ってないし、見かけません。
ちなみに、貰ったクリスマスプレゼントはツリーの下に飾って、1月1日元旦の朝に開けるそうです。日本人が年賀状を楽しみに待つような、そんな雰囲気でしょう。
MELE KALIKIMAKA
(メレ・カリキマカはハワイ語でメリー・クリスマス を意味します)
みなさんもちょっとしたお菓子を買って職場の仲間やご近所の方々に”MELE KALIKIMAKA”のメッセージと共に小さなプレゼントを分け合ってハワイのクリスマスを演出してみてはいかがでしょう?
ハワイ情報
○ホノルル・シティー・ライト(ホノルル・ハレ:市庁舎)
2011年12月3日〜2012年1月1日
○クリスマス・イルミネーションを観に行こう!
> ワイキキ・トロリー「ホリデー・ライト・ツアー」
○12月25日のクリスマス当日は公共機関やショッピング・モールはお休みになります。 |