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植物園の入口 |
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ワイキキを東へ進み、ココヘッドとココクレーターを通りすぎると、ほどなく左にケアラホウの道が現れ、ココクレーターを回りこむようにしてクレーター内部に入ることができる。
ひょうたん型をしたクレーター内の一部は植物園になっていて、一周約3km。見学には1時間半ほどの時間を見ておくと良いでしょう。無人ゲートの脇に郵便ボックスのようなものがあるので、そこを開け園内地図を1部もらっておくと便利です。(※日曜日や祭日にはゲートの反対脇にスタッフがいることもあります。)
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ピンクの花をつけたキョウチクトウ |
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ココクレーター植物園は1958年に開発が決まり、クレーター内の3分の1ほどにあたる24ヘクタールの土地を利用して、乾燥した気候に適応した植物を中心に植栽展示しています。ただし、ここは半世紀以上の歳月を経てもなお造成中で、完成時期は未定です。大規模なハワイアンタイムの仕事だと思って気長に完成を待つしかないようです。
園内はハワイ固有の植物、ハワイの伝統植物、アフリカとマダガスカルの植物、サボテンや多肉植物、乾燥に強いヤシの木、ブーゲンビレアとキョウチクトウ、そして最大の売り物であるプルメリアのコーナーから成り立っています。
ゲートを入ると最初に目に入るのは正面のキョウチクトウと、左手に広がるプルメリアのコーナーです。ハワイのプルメリアにはいくつかの種類がありますが、ここではプルメリア・ルブラと呼ばれる種類を中心に、さまざまな色と形をしたプルメリアが林を作っています。販売用の農園を除くと、おそらくハワイ州最大の林ではないでしょうか。
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開花直前のプルメリア |
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プルメリアの林に沿って北側に連なるブーゲンビレアの植栽も見事です。さまざまな色合いの花がありますが、花弁に見えるのは苞(ほう)と呼ばれる部分で、本当の花はその中心から伸びる小さな白い部分です。苞は水分をほとんど含まないことから、英名をペーパーフラワーとも呼ばれ、1年を通じて美しい色合いを楽しめます。
園内の最奥部にあるハワイ固有の植物コーナーもお薦めです。とくに壮観なのはハワイ唯一の固有ヤシであるロウルの巨木です。ロウルは他の植物園でも見られますが、大きな株はそれほど多くありません。ぜひ見てほしい植物のひとつです。ロウルの近くにはウィリウィリがそこかしこにあります。とても変わった外観をしたこのマメ科の植物の実は昆虫や鳥の大好物で、鳥の姿を目にすることがよくあります。豆は生長の過程でさまざまな色合いになるため、ハワイの人たちはレイなどのアクセサリーに使うこともあります。
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ウチワ状に広がるロウルの葉 |
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サボテンのコーナーには変わった植物がいろいろ集まっています。また、エレファントノーズやアロエの仲間などに取り囲まれると、一瞬、ここがハワイであることを忘れてしまいそうになります。
園内は野鳥の楽園にもなっています。ヒヨドリの仲間のレッド・ベンテッド・ブルブル、チドリ科の仲間のコーレア、カーディナルと呼ばれるコウカンチョウ、ショウジョウコウカンチョウやキバシコウカンチョウなど、町の郊外でよく見られる鳥たちがやって来ます。
早朝や夕暮れ時にはジョギングや散策に住民が訪れる憩いの場所にもなっていますが、意外に奥行きが深く、分岐したルートもあるので、時間配分をゆったりと取って出かけることをお勧めします。
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曲がりくねった枝が特徴のウィリウィリ |
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場所:
7491 Kokonani St. Honolulu, HI 96825
問い合わせ:
808-522-7066(ホノルル・オフィス)
hbg@honolulu.gov
注意:
ココクレーター植物園は現在も造成中で、園内に入園者用の施設はありません。水を忘れないようにしましょう。日差しが強いので帽子もお忘れなく。
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園内マップ |
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トップページは植物園の入口付近の景色です。次回は町の郊外に住む鳥たちを紹介します。
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