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カヌー |
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建物の2階にはハワイアン・キルトをはじめとする19世紀のハワイ文化が詰まっています。敷地の外にある建物の軒下にはカヌーも展示されています。ホナウナウという名のこのカヌーは10mの長さがあります。また、実際に用いられていた家具や寝具、調理器具、工芸品などから、19世紀の白人社会の暮らしぶりもよくわかります。タヒチまでの長距離航海を復元させたホクレア号のスケールモデルも展示してあります。見逃しがちですが、離れにはデューク・カハナモクが1919年に使用したサーフボードも展示してあります。
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クジラの骨で作られたレイ |
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個人的に興味深かったのはすでに絶滅したとされるハワイミツスイの1種であるオーオーの剥製が展示されていることです。この鳥はハワイ王朝時代に黄色の羽根を抜かれたため、生息数を激減させて絶滅したとされていました。ところが1980年代に1羽が見つかり、大きな期待が寄せられたのですが、その後発見されることなく、2度目の絶滅宣言となったのです。絶滅したとは言え、化石ではなく、リアルな剥製がこんなところで見られるのは驚きです。
敷地内は芝生が敷きつめられ、コキオケオケオ(ハイビスカスの仲間)、カロ(タロイモ)、キー(ティーリーフ)、ハープウ(木生のシダ)など、在来の植物を中心に、ハワイの自然になじみの深い植物が植えられています。絵を描くのが趣味のベイリーは、ワイルク地域とイアオ渓谷を描いた作品を残しています。当時の雰囲気がよくわかります。
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