ガイドブックの、ワイキキのマップの一番右端に出てくるカピオラニ公園の一角に動物園がある事は知っていましたが、今までなかなか訪れる機会はありませんでした。公園の面積と比べると、あまり広くないですし、ワイキキにあるという事もあり、きっと、小動物が何種類か飼育されている、「動物公園」の様な雰囲気だと思っていました。
今まで、何回か「ホノルル動物園」の前は、車で通り過ぎた事はあったのですが、入り口はなんとなく寂れていて、全く期待はしていませんでした。 ところが、いざ訪れてみると予想以上に立派な動物園で、皆さんに是非一度訪問していただきたいと思い、今回紹介させていただく事にしました。
訪問したのは、去年の9月の休暇の時の事です。日本からハワイに着く飛行機は、みな午前中の早い時間に到着します。この日も、空港に着きレンタカーを借りて、アストン・ワイキキ・サンセットまでたどり着いたのはいいのですが、チェックインまではまだまだ時間があります。眠いのですが、ここで居眠りをしてしまってはせっかくの休暇がもったいないと思い、ワイキキの街へ飛び出しました。しばらく歩いているうちに、ふとすぐ近くに動物園がある事を思い出し、眠気覚ましの散歩がてら行って見る事にしました。
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バニアンの木の下の像(提供:ホノルル動物園) |
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「ホノルル動物園」は、朝9時から夕方の4時30分まで開園していて、大人$6・子供$1の入園料を払って園内に入ります。しばらく歩くと、広場のバニアンの木の下に、なんと大きな象が二頭いるではありませんか!! その回りは人だかりで、たくさんの子供達が順番に象に手で触れておおはしゃぎ!さて、子供たちに混ざって、私も象に触ってみましたが・・・ 象の肌って、何だかタワシみたいにザラザラしていました。
それから霊長類やトラ、ワニを見ながら、くねくねと動物園の奥の方まで進んで行きます。入り口でもらった園内のマップを見ていると、パンダやコアラといった日本でも大人気の動物はいないようです。しかし、見学コースを進んで行くうちに、まるで大自然の中で動物達に出会ったような、不思議な感覚を覚えました。ハワイにだけ生息し、絶滅の危機から蘇りつつある、ハワイ州の州鳥「ネネ」もいます。
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園内は広く、開放的な雰囲気 |
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最初は、ほんの暇つぶしのつもりだったのですが、動物園の奥の方には、人工的に作られたアフリカのサバンナが、ダイヤモンドヘッドをバックに広がり、人工的に造りあげた自然ではありますが、堀や柵があまりない(目立たない様に作られているのかもしれませんね)、開放的な空間での中で伸びやかに過ごしているキリンやライオンを見て、子供動物園で小動物と遊んだり、象のショーを見ていたら、あっという間にチェックインの時間が近づいてきていました。
朝早くホノルル空港に到着し、いざホテルに向かっても、15時チェックインのホテルが多く、すぐにお部屋に入れない場合が多いですよね。ゴルフ、海、ショッピングと初日からアクティブに過ごされている方もたくさんいらっしゃる事と思います。しかし、ホテルのロビーの椅子で居眠りをしながらひたすら部屋に入れるのを待っているお客様もよくお見かけします。
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子供と一緒に楽しめるホノルル動物園 |
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どのようにしてハワイ到着日の時間を有効に使うかは、皆様それぞれの過ごし方があって、私がとやかく言う必要はないと思いますが、ハワイ到着日、昼間からいきなり寝てしまい、それからは夜中に目が覚めるサイクルに入り、時差ぼけが直るまで3、4日かかってしまい、やっといつもの体調に戻ったのは帰国日なんて、皮肉な体験をされた方もいらっしゃると思います。
特にお子様連れですと、なかなか時差ぼけの解消も難しいと思いますが、ご家族でご旅行の皆様には、時差ぼけ解消と、チェックイン時間までの時間調整を兼ねて、「ホノルル動物園」訪問をお勧め致します。
(掲載日:2002年9月19日)
■「日本と世界の動物園ZOOガイド」著者、近藤純夫の一言アドバイス
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ホノルル動物園は動物の見せ方に一工夫があって、動物舎の近くまで行かないと飼育動物が見えないようになっているものがけっこうあります。動物にストレスを与えないようにするだけでなく、出会いの楽しみも演出しているんですよ。もうひとつ強くお勧めしたいのが、ハワイ固有の動物を見ること。たとえばハワイミツスイなどは、なかなか実物を観察できませんが、ここであればできます。付属のショップもおもしろいですよ。
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■ホノルル動物園ホームページ(英語)
: http://www.honoluluzoo.org
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