ハワイの絵画といえば、日本で有名なのは、あのマリンブルーの世界を描いたクリスチャン・ラッセンや地球環境問題に力を入れているワイランドの絵画ですよね。たぶんハワイのお土産として小さな絵画を購入されたことがある方もいらっしゃる事と思います。また、ハワイ女性をモチーフにした、生き生きとした生命感あふれる絵画で有名なペギー・
ホッパーのファンの方も、日本にはたくさんいらっしゃることと思います。
しかし、まだまだハワイには日本で知られていないアーチストがたくさんいらっしゃり、とても個性的で、表現力豊かな作品をたくさん発表されています。私のハワイの絵画との出会いは、数年前に遡ります。ある日、オアフ島のパール・シティー周辺をドライブしていて、ふらりと足を踏み入れたショッピング・モール、パール・ハイランズ・センターにある「ピクチャーズ・プラス」のお店です。
ピクチャーズ・プラスは、ハワイ大手のアート・ショップで、特徴はハワイ在住のアーチストと契約し、最新テクノロジーを駆使した印刷技法で複製された絵画を、ハワイのコア・ウッドをフレーム加工して安価な価格で販売していることです。オリジナルの作品はあまりないのですが、その代わり料金も安い為、インテリア感覚でお求めになり、お部屋に飾り、気軽に買い換えたりする方が多い様です。畳半畳分もあるかと思われる大きな絵画でも約$300前後で購入できます。また、絵のフレームがコアの木でできている為、とても重厚感があり、落ち着いた雰囲気でハワイの絵画を楽しむことができます。
コアの木は、ご存知のように大変貴重な木でハワイの人々の歴史や文化の象徴とも言えます。古代のハワイ人はコアをカヌーやサーブボー
ドにしたり、古いコアの家具は先祖伝来の家宝とも考えられています。ビショップ博物館やイオラニ宮殿を訪れると、そこには当時の職人が作った美しいコアの家具が展示されています。また、コアの器は高位の人への贈り物として利用され、ローマ法王や日本の皇太子をはじめ、ハワイを訪れたVIPに贈られてきました。ピクチャーズ・プラスのオーナーはハワイ島にコアの農場を所有している為、全て材料は自社生産し、製品を自社加工しているので、値段が安く押さえられるのだそうです。
ところで、日本ではあまり紹介されていないアーティストの中から、私のお気に入りのアーティスト達をご紹介したいと思います。
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