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カウアイ島観光 - ハナペペの橋
文と写真:児玉 千恵
アストン・アット・ザ・ポイプ・カイ 敷地
今まで2回ほどしかカウアイ島に行ってませんが、この島では、ハワイの中でも特に時間がゆっくり流れているような気がします。前回カウアイ島に行ったのは2002年2月でした。雨が多いことで知られるカウアイ島ですが、その中でも、ポイプ地区は比較的天気が良いと言われていて、幸いにも私たちの滞在中は晴れの日が続いていました。
リフエ空港から50号線を西に向かい、途中520号線のツリートンネルを抜け、オールド・コロア・タウンを通り抜けるともうすぐポイプに入ります。アストン・アット・ザ・ポイプ・カイは3階建ての建物が36棟あります。私たちの宿泊した部屋は海から離れてましたが、とても静かで広々としていました。広々とした敷地内には植物が多く植えられていて、リゾート的な雰囲気が楽しめます。
ハナペペのスインギング・ブリッジ
ハナペペの町にあるスインギング・ブリッジの写真が、某ガイドブックに掲載されていて、「けっこうスリルあり」という紹介を読んでとても興味を持ちました。
私たちはこのスインギング・ブリッジの場所をちゃんと調べずに行ってしまったので、道がわからずうろうろと迷ってしまいました。最後には道端で草刈をしているおじさんに場所を教えてもらい、民家の脇を通り抜けてやっとたどり着きました。
この時は、橋のことばかりが頭の中にあったので、橋を探して町の中を何度も行ったり来たりしたのに、街並みはちっとも目に入ってきませんでした。後でガイドブックを見直して、ハナペペの町をゆっくり散策すればよかったと後悔しています。
細くてちょっとスリルあり
ハナペペとは「地すべりでぺちゃんこになった湾」という意味があるそうです。カウアイ島南岸の「もっとも大きなリトルタウン」と呼ばれるこの町は、1800年代後半に中国系移民の稲作農業者達によって開拓されました。その後カウアイ島南部の経済的、そして文化的な中心地として栄えていきましたが、同時に乱闘なども増え、暗い面でも発展してしまいました。1970年代から1980年代、特にリフエ空港付近にククイ・グローブ・ショッピング・センターができた1982年頃を境に、この町は衰退していきます。また1992年にカウアイ島を襲ったハリケーン・イニキはこの町にも大きな損失を与え、10年以上経った現在でもまだ完全に復旧していません。現在は趣のあるショップやアート・ギャラリーがあるようです。
上流にはハナペペ渓谷がある
迷ったあげくたどり着いた橋は、ハナペペ川に架けられた、1人が通れるくらいの何てことのない細い木製の橋です。この橋はハリケーン・イニキの際に流されてしまったようですが、後に建て直されたそうです。辺りは人気も少なく、穏やかな川面や川岸の緑を見ているだけで、心が落ち着きます。この川の少し上流はハナペペ渓谷があるので、川岸は切り立った岩壁になっているところもあります。
ハナペペ渓谷展望台からの緑豊かな眺め
ハナペペへはハイウエイ50号線を西に、ハナペペ渓谷展望台を過ぎたところにあります。ハナペペの町の付近には、ハナペペ渓谷展望台や、現在でも塩を作っているハワイ州で唯一の自然のソルト・ポンドがあるソルト・ポンド・ビーチ・パーク(塩田部分は許可なく立ち入れないそうです)、カウアイ・コーヒー・ビジター・センターがあります。
この時は事前にあまり調べずに、橋だけを目指してハナペペへ行きましたが、移民から始ったと言う歴史を知って、さらにこの町に対する興味が湧いてきました。また現在でも塩を作っている自然のソルト・ポンドがあることも知りませんでしたので、次に行く機会があったら、ぜひともこの町やその周辺をゆっくりと探訪したいな、と思います。この町について何か知っている方がいらっしゃったら、『アロハ・ラウンジ』へ書き込みをお願いします。
(掲載日:2003年4月17日)