ハワイの自然、文化、歴史がテーマのアロハWEBカワラ版
目次
【バックナンバー】
特集:知る・歩く・感じる
キルト・パラダイス
ハワイ日和
ミノリのカウアイ日記
アロハ・ブックシェルフ
ハワイ・ネットワーク
新定番!ハワイのおみやげ
スタッフルーム
アロハ・ピープル
フラ・ミュージアム通信
【ホクレア号】
ホクレア号横浜到着
ホクレア号での航海生活
ハワイの食卓
スタッフのいちおしハワイ
ハレピカケ倶楽部
アロハ・コラム
パワー・オブ・ハワイ
私のフラ体験
ハワイ日系移民の歴史
アストン・ストーリー
>アイランド・クローズアップ
ハワイ島編
マウイ島編
ホロホロ.ハワイ
カワラ版 トップページ
バックナンバー
クリック!
 
RSS1.0

カウアイ島は太平洋のハリウッド

文と写真:小塚 直・児玉千恵

 アロハWEBカワラ版でも毎回ミノリさんが楽しい話題を紹介してくださっている、「ガーデン・アイランド」カウアイ島は、美しい自然の風景が数多く残っているからだと思いますが、多くの映画のロケ地となっている事でも有名です。カウアイ島には、「Hawaii Movie Tour」という、カウアイで撮影された映画のロケ地を巡るツアーも実施されているほどです。


ワイルア川と、アウト・ブレイクが撮影されたカモキラ・ビレッジ(右下の集落)

 カウアイ島を訪れた方のほとんどがいらっしゃったことがあると思いますが、「シダの洞窟」観光の際、ワイルア川をボートで遡って行きますが、途中にはダスティン・ホフマン主演でエボラ出血熱の猛威を描いた映画「アウト・ブレイク(1995年)」のなかでアフリカのザイールの集落として登場した「カモキラ・ビレッジ」があります。ワイルア川の北側のクアモオ・ロード沿いにあるオパエカア滝を望む展望台付近から、ワイルア川へ降りていく細くて急な道を降りていくと、この村があります。この村では昔のハワイの生活を垣間見ることができます。昔食用とされていたパンの木やバナナ等も植えられています。入口で料金を支払うと(このお金は、この村を維持するために使われているそうです)村の中にある各建物の説明が書かれた地図を渡されますので、それを見ながら古のハワイを想像するのも、またハワイの違った面が見られて興味深いと思います。

 ワイルア川の河口付近には、「ブルー・ハワイ(1961年)」のロマンチックなウェディングシーンが撮影された、ココ・パームス・ホテルがありました。残念ながら、ココ・パームス・ホテルは1992年のハリケーン・イニキの被害で閉鎖されたままになっており、前述の「Hawaii Movie Tour」参加者だけが見学できるようです。そういえば、かつては日本でも「ブルー・ハワイ」のイメージからか、ハワイの隣島で日本人観光客に最も人気があったのはカウアイ島だった頃もあるそうです。


ハナレイの桟橋からの風景は、まさにバリハイの景色です。

 カウアイ島で撮影された往年の名作で、ブロードウェイミュージカルを映画化した「南太平洋(1958年)」も忘れてはいけない映画かと思います。「南太平洋」は、マレーシアなどでも撮影されたようですが、南太平洋の神秘的な島バリハイとして登場 したのは、カウアイ島北部のハナレイ・ベイでした。この映画では、ハナレイ周辺の景色がたくさん登場します。中でも、マカナ山はバリハイのランドマークのように印象的な風景として描かれていますよね。アストンのハナレイ・ベイ・リゾートにも、「バリ・ハイ」という名前のレストランがあるんですよ。


アラートン・ガーデンのジュラシックパークの木

 カウアイ島の自然を最大限生かして撮影されている映画として思い浮かぶ作品は、なんと言っても「ジュラシック・パーク(1993年)」ではないでしょうか。この映画は、カウアイ島のいたるところで撮影されていますが、かなり山深いところや、私有地で撮影されているため、ロケ地巡りは少し大変かもしれませんが、恐竜の卵のシーンが撮影されたカウアイ島南部ラワイ・カイの植物園「アラートン・ガーデン」はお勧めのスポットかもしれません。この植物園の散策は、有料のガイド付きのツアーだけですが、大自然の中の約40ヘクタールの広大な熱帯植物園は、映画ファンでなくても面白いカウアイの観光スポットだと思います。

 このほかにも、カウアイ島で撮影された映画はたくさんあります。再映画化された 「キングコング(1976年)」では、太平洋の孤島のシーンがナパリ・コーストで撮影されたそうですし、「地獄の7人(1983年)」というベトナム戦争を描いたアクショ ン映画では、ハナレイ・バレーにひろがるタロの水田をインドシナ半島に見立てて撮影されたそうです。「ハネムーン・イン・ベガス(1992年)」と言うコメディー映画でも、リフェ周辺の風景をふんだんに見ることができます。


ジュラシックパークでヘリの発着所となったハナペペ川上流のマナワイオプナ滝

 ハリソン・フォード主演の「レイダース・失われた聖櫃<アーク>(1981年)」は、カウアイ島南部のキプ ・ランチという場所で撮影されているそうです。キプ・ランチではATV車を使って走り回る「Kipu Ranch ATV Adventure」と言うツアーが実施されていて、ツアーの途中でロケ地を見ることができるそうです。また、この映画のオープニング・シーンには、パラマウント映画のロゴの映像がアナホラのカラレア山(キングコングの横顔に似ているからか、キングコングの岩と呼ばれています)の映像に変わって行くシーンがあったりします。そして、ハリソン・フォードのカウアイシリーズ第2弾?とも言えるかもしれない「6デイズ/7ナイツ」では、南海の孤島への不時着シーンがカウアイ島北東部のアナホラの北にあるパパア・ベイで撮影されたそうです。

 このように、カウアイ島は色々な映画に登場するのですが、これは、やはりカウアイ島の大自然が醸し出す神秘的な魅力が映画の舞台としてマッチするからかも知れません。島全体が天然の巨大なセットのようですね。興味のある方は、カウアイ島にお出かけになる前に、カウアイ島で撮影された映画をご覧になってからお出かけになると、一味違ったハワイの旅をお楽しみいただけるのかもしれません。

(掲載日:2003年8月21日)


個人情報保護の方針 クッキーの利用について
Copyright (C) 2002-2003 PACIFIC RESORTS.INC., All rights reserved.