手作りのキャビネット

１月中旬に、一週間ほど出張でハワイを訪れました。私にとってはおよそ一年ぶりのハワイでしたが、冬のせいか、風が強く吹く日もあり、また朝晩は必ずといっていい程雨も降りました。しかし、日が当たると気温も上がり､常夏の島ハワイらしい天気になるのですが､今回は出張のためミーティングの連続で､そんなときはハワイの太陽を恨めしく感じました｡

　今回、幸運にもアストン・ワイキキ・サンセット支配人のダグラス・オカダが、週末に自宅に招待してくれました｡ 彼は以前、アロハWEBカワラ版の『アストン・ストーリー』にも執筆をしてくれて、ガーデニングが趣味だと書いてくれましたが、その他日曜大工も趣味の一つだそうで、自宅の改装の際には、窓のサッシやキャビネ、キッチンなどを自分で造ったそうです。その腕前は日曜大工の域を越えるほどの素晴らしいものでした。オカダ家のリビングの窓は二重ガラスになっていて、２枚のガラスの間に細い羽のブラインドを入れて、ブラインドを開閉できるのはもちろん、羽をかたむけることもできる造りになっていました。ブラインドにほこりがつかないし、音も静か、というアイディアに優れた窓になっていました。

ティ・リーフの葉を裂いて使います

　また、裏庭には自分で造ったイム（地中のオーブン）もあるそうです。実際にこのイムで、８時間かけて豚を蒸し焼きにしたことがあるそうです。なんともハワイらしく、うらやましい限りです。

　さて今回は、彼の義理のお父上に、ハワイならではのティ・リーフを使ったバラの作り方を教えていただきました。多才な趣味を持つ彼の義理のお父様だけあってか、素敵な趣味をお持ちの方でした。彼は教会でこの作り方を習ったそうです。

【ティ・リーフのバラの作り方】

ティ・リーフのバラを付けたレイ

（２）から（３）の折り方

（４）から（５）の折り方

（１）　ティ・リーフを縦に２つに割いた片方を使います。光沢のある面を下にして置いてください。

（２）　（１）の先端を縦に半分に折ります。その時、右側が袋状になるようにしてください。

（３）　先端を左へ直角に折ります。そして折った部分を横に半分に折ります。

（４）　（３）で折った山の部分（Ａ）と（２）の山の部分（Ｂ）を平行に揃えて、（２）で二重にした部分を７ミリくらい残るくらいまで、５〜６回巻きます。

（５）　下に伸びている部分（ア）の両端を再び揃え、アの裏側から左へ折ります。

（６）　（４）と同様、（A）を（B）と平行に巻いていきます。

（７）　アが残り５センチ程度になるまで、（５）と（６）を繰り返します。

（８）　（ア）が残り５センチ程度になったら、（ア）を裏側から左へ折り返しながらイに巻きつけていきます。ここでもやはり（ア）の両端は揃えてください。（３）で左に折って残った部分と、（８）で巻きつけて残った部分の長さが同じになるまで（イ）に巻きつけてください。

（９）　ワイヤで根元を留めて終わりです。

先生の作品（右）とは出来上がりが歴然としてますね（笑）

　この写真は、右が先生が作ったもの、左は私が作ったものです。何度もやり直したので、先生が作ったもののようにうまく広がらず、まるでバラの蕾のようになってしまいました。

　ティ・リーフは、邪悪なスピリットを除けると言われ、魔よけとして家の周りにティ・リーフを植えているお宅が多いそうです。

　日本に帰ってきてから、オフィスの観葉植物の葉でも作れないかな？、と試してみましたが、折ると葉が割れてしまい､上手く行きませんでした。ティ・リーフの葉でないと上手く行かないのかな？

（掲載日：2005年2月3日）